人生の中では、どうにもならないことや、どうしようも無いことが沢山あります。そんな時、宇宙の星の巡りに託して、願いをかける、すがってみる。というのが、真言密教の中での星祭りです。成相寺でもこの星祭りを長年に渡り、執り行ってきました。2月三日当日は、近在からの僧侶の方々も大勢お越し頂いて、盛大に成相寺星祭りを執り行っております。皆様からの一つ一つの願いが、誦経に乗って高く高く上ってゆき、星に願いが届きますように。観音様のご利益が頂けますように。皆様の願いを託して、この日一日は過ぎていきます。

8月9日は千日さんといわれ、一日の参拝で千日のご利益が観音様より頂ける日として、古来より続いてきました。また、成相寺は千年の昔より「四方の霊験所は、伊豆の走湯・信濃の戸隠・駿河の富士の山・佐伯の大山・丹後の成相」と、霊験を受けることのできる代表的な寺院として全国に知られ、今日も身代わり観音様を慕い信仰される人々により賑わっています。今、古くより伝わる柴燈（さいとう）護摩、大火生三昧（火渡り修行）が復活し、この日は千数百年もの前の修験者道場が成相寺によみがえり、修行される皆様はこの世からあの世、濁世から仏の世界へと生まれ変わることができるでしょう。身体健康・無病息災・現世利益のためにお盆のこの折、ご先祖様と共に観音様に願いを届けたく、千日まいりに皆様をお誘い申し上げます。

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